交流磁界環境を用いたカイワレダイコンの成長促進装置の開発
研究責任者 |
茅野 功 川崎医療福祉大学, 医療技術学部臨床工学科, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究は、申請者等のこれまでの知見である交流磁界環境による植物の成長促進作用を利用した、カイワレダイコンの成長促進装置(システム)を開発することを目標とした。本研究期間では、より成長が促進されやすい磁束密度及び曝露期間を発見した。これを利用して成長促進装置を試作し栽培実験を行った結果、日常環境での栽培に比べ播種後168時間で全長を平均で約29%促進することに成功した。また、この磁界環境で栽培したカイワレダイコンの成分分析を行った結果、無機成分量は日常環境で栽培したものと有意な差は見られなかった一方、細胞内で植物成長ホルモンと思われる成分の分泌に偏りが見られることが示唆され、成長促進作用の機序解明の手掛かりを掴んだ。今後は、成長ホルモンに焦点を当てた機序の解明と、装置の耐久性向上や商用栽培に向けた装置の大型化を図り、実用化に向けた検討を行う予定である。
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