血液の凝固付着を抑制する冷却電気メスチップの最適設計・加工法の探索
研究責任者 |
梅原 徳次 名古屋大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 血液凝固付着を抑制した電気メスチップとしてペルチェ素子で先端を65°C以下に保持する方法を提案、試作し、チップ表面への血液の凝固付着を観察し、その有効性を確認した。具体的には、冷却が無い場合は、60秒後に先端温度が120°Cになる条件において、冷却により60°C以下に保つことが実証された。これにより表面温度が高精度で制御可能であり、かつ水冷パイプが不必要な新しい電気メスチップの可能性が示された。また、プレス加工による電気メスチップ製作の可能性も示されており、これらの基礎研究の結果に基づき今後企業との共同研究により実用化を目指すことが有効と考えられる。
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