化学反応場を利用した薬剤耐性菌の迅速かつ簡便な検出ツールの開発
研究責任者 |
石田 康行 中部大学, 応用生物学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | まず、細菌細胞膜脂質の分析に適した化学反応場を創製し、それらを構成する一連の飽和、モノ不飽和および環状構造を有する脂肪酸成分の化学組成を高精度に解析する計測システムを開発した。さらに、こうして得られた組成データを、バイオインフォマティクス技術により統計処理することにより、大腸菌における薬剤耐性の有無を2次元プロットとして視覚化して提示することに成功した。この方法では100μgの極微量の細菌試料を用いて、30分以内の短時間で細菌における耐性の有無を容易に判別でき、当初の目標を十分に達成できたと評価している。今後、病原菌を含む、より多種の細菌種における検討を行うことにより、薬剤耐性菌の実用的な検出法として本システムを実機化することを展望している。
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