バイオマス由来のエタノール及びメタノールから有用なアルコール類を製造する触媒変換プロセスの開発
研究責任者 |
恩田 歩武 高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究では、エタノールおよびメタノールを気相接触触媒変換により、プロパノールやブタノールなどの有用なアルコールを製造するための触媒開発を目的とした。バイオマス由来化合物は、一般に石油由来化合物より反応性が高く、副反応や触媒のコーキングを起こしやすく、生成物選択性や触媒寿命に問題がある。本研究実施期間において、固体触媒として着目した化合物は、弱い酸-塩基性を持ち、エタノールやメタノールなどのバイオマス由来化合物に対して適度な触媒活性を有する。そこで、同じ結晶構造で元素・組成比を変えた化合物を合成し、熱安定性および酸塩基性を明らかにし、また微粒子化に成功した。そして触媒反応を行い、従来より高い選択性でブタノールを生成する触媒の開発に成功した。
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