研究責任者 |
内田 俊毅 福岡大学, 医学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 今回、癌細胞に選択的に結合する腫瘍親和性光感受性物質を、低周波、低強度の超音波で励起して癌細胞を殺細胞する、今までにない新しい癌治療実験装置を開発した。また水流による冷却化によって、超音波照射面、及び超音波発振器の温度上昇を抑えることに成功し、超音波装置の3時間以上の長時間の連続使用にも照射強度、周波数を安定化させることができた。さらに、水槽内超音波発振面、及び受振面のキャビテーション発生による気泡付着を水流化することによって抑えられ、性能低下や不安定化を防ぐことも同時に達成できた。また相対的な超音波強度(音圧)のマッピングを行ったことで、動物実験時の効果的な照射位置が確認できた。照射面は23cm x18cmで、まだ拡大の余地もあり、動物実験を行いながら、今後、さらに改善を加えて臨床応用実験へ進展させていく予定である。
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