腟内pH値及び緩衝能測定による早産の早期予知法の開発
研究責任者 |
野口 武俊 奈良県立医科大学, 医学部 産婦人科教室, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本邦における早産率は近年増加傾向にあり、医療費削減のためにも早産予防が喫緊の課題である。妊娠22週から37週までに分娩に至ることを早産という。ベビーの予後は妊娠週数の大きい方が生存率が高く、身体的・精神的発達予後も良好である。そのため早産しそうな妊婦(切迫早産妊婦)を早期に予知することができれば早期に治療を開始し、早産のリスクを回避できる可能性がある。本研究では妊娠女性の腟内pH値を測定し、新たに膣分泌物の緩衝能という概念を取り入れ、正常妊婦と切迫早産妊婦では膣分泌物のpH緩衝能の差があることを証明し、これにより早産を予知する。またこの膣分泌物のpH緩衝能の差より早産予知キットの開発も可能と考える。
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