低温バイオロジーにもとづく新たな脳機能制御法の開発
研究責任者 |
大西 浩史 群馬大学, 生体調節研究所, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究は、低温によりチロシンリン酸化を受ける神経細胞の膜型分子SIRPαを手がかりに、神経保護や記憶障害治療の新技術を創出することを目標に、新しい脳の低温応答シグナルの分子メカニズムとその機能的意義の解明、さらにその制御方法の検討に取り組んだ。神経細胞の生存維持との関連についての検討では、実験ツールとして、神経細胞でSIRPαを含む、特定の分子を効率よくノックダウンするベクターの開発に成功し、また、培養細胞で連続的に温度を制御する灌流系の構築を完了した。今後、これらを用いた実際の解析に取り組む予定である。
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