研究責任者 |
久田 善純 岐阜県森林研究所, 森林資源部, 専門研究員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 岐阜県東濃地域を中心に食品加工残渣として発生する栗殻を、キノコ菌床栽培の材料として有効利用するために、栽培技術の確立と、地域の農家等に示す栽培指針の作成に取り組んだ。結果、栗殻を排出時の状態のまま袋詰めして殺菌するだけの簡易な方法で作成した菌床が、ヒラタケ、シイタケ栽培に利用できることを確認し、ヒラタケについてはパイプハウス内にて秋季の自然温度を利用して発生管理・収穫ができることを実証した。また、菌床重量に対するキノコの収穫重量の比率を15%とする数値目標については、ヒラタケ栽培では下回ったが、シイタケ栽培では上回った。今後は、地域内の農業関係者等に、この技術を試行してもらい、実用化に向けた諸条件を探索していく。
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