自律分光制御機能を有する省エネルギー型フィルムデバイスの開発
研究責任者 |
荻原 昭文 神戸市立工業高等専門学校, 電子工学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 目標である太陽光中に含まれるエネルギー分布の大きい波長帯(750-850nm)における調光特性確保のため、シミュレーション計算に基づき格子間隔や膜厚を変化させた液晶・高分子複合体デバイス形成と赤外領域までの調光特性評価用の小型分光システムの構築を行った。格子間隔及び膜厚を最適化したデバイスの透過率測定では、可視領域(550-650nm)で50%程度の回折特性を維持した状態で赤外光帯(750-850nm)において室温から40°C程度までの温度増加に対して30%程度の透過率変化を確保でき、目標をほぼ達成した。今後は、光照射時の温度の低温化等を導入したプロセスの改良を行いながら、デバイス作製方法の確立を図り、技術移転へと展開する。
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