メカノケミカル効果によって高抽出化した三陸産コラーゲンペプチド・加水分解コンキオリンのヒト皮膚線維芽細胞に与える影響
研究責任者 |
渡邊 崇 一関工業高等専門学校, その他部局等, 准教授
|
研究期間 (年度) |
2011
|
概要 | 本研究開発では、三陸産のサンマ鱗・アワビ貝殻を原料とし、報告者が開発した新規技術(メカノケミカル法)により抽出したコラーゲンペプチド・加水分解コンキオリンのヒト皮膚線維芽細胞に対する効果及びヒアルロニダーゼ阻害活性を調査した。その結果、"サンマ鱗由来のコラーゲンペプチドは検討した試料の中で唯一同細胞のヒアルロン酸産生を促進させる"、という興味深い知見を得ることができた。一方、メカノケミカル法により調製したアワビ貝殻由来加水分解コンキオリンのヒアルロニダーゼ阻害活性は、本酵素が逆に活性化されてしまい、期待される効果を認めることができなかった。しかし従来法で調製した同コンキオリンは、アコヤガイ貝殻から調製した加水分解コンキオリンより非常に強力な阻害活性(IC50=50μg/ml)を有し、魅力的な素材であることが判明した。今後、阻害活性を保持できる同コンキオリンの抽出法を新たに開発し、サンマ鱗由来のコラーゲンペプチドと合わせ、ヒアルロン酸に特化した三陸発の機能性化粧品の開発を推し進めていく予定である。
|