研究責任者 |
西谷 滋人 関西学院大学, 理工学部情報科学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 長周期積層構造(LPSO)型Mg合金の開発ツールとなる、添加元素量/熱処理条件の最適化、高価な希土類元素の代替元素探索のための第一原理計算によるシミュレーション技術及びモンテカルロシミュレーション技術の確立を検討した。その結果、既開発の第一原理計算により核生成の活性化エネルギーを求める方法を活用し、平衡モンテカルロシミュレーションの原理に基づいた新たな組織生成シミュレーション手法を独自に確立できた。また、Mg-Zn-Y系を対象に、溶質原子ペアの配置周期よるエネルギーの依存性の検討を行い、6周期で規則化した場合がもっとも安定であり、溶質元素ペアの周期的な規則化が長周期積層構造生成を支配する機構を解明できた。今後、確立した手法を用い、より安定なMg-Al-Gd系や他の積層周期を示す合金系においてこの仮説は検証する計画である。また、将来的には、高価な希土類に代替する元素の探索も行う予定である。
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