グルタチオンを用いた、窒素固定能力を向上させるバイオ肥料の開発
研究責任者 |
大津 直子 東京農工大学, 大学院農学研究院生物生産科学部門, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | ダイズ根粒菌blr7984遺伝子変異株が「単生時に増殖が速く、植物との共生時に窒素固定能力を長期維持できる」メカニズムを解析し、応用につなげる方法を探ることを目的とした。本研究により、変異株において細胞増殖期の菌体内グルタチオン濃度が、野生株よりも増加していることが分かり、細胞増殖とグルタチオンとの関連が強く示唆された。また変異株の表現型は、野生型株に外部からグルタチオンを添加するよりある程度再現できたものの、増殖速度を速めたり、窒素固定能力を高めたりするためには、根粒菌内部でグルタチオン生産を増加させる方が効率的であることが示唆された。遺伝子レベルでの解析のために、次世代シークエンサー用サンプルの再調整を行い、ライブラリー作成まで終了した。
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