脱石油社会の実現に向けた成分解性を有する新規吸収性マテリアルの創成とその機能評価
研究責任者 |
甲野 裕之 苫小牧工業高等専門学校, その他の部局等, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | カルボキシメチルセルロース(CMC)を分子骨格とする生分解性を示す高吸水性高分子について、既存の架橋ポリアクリル酸共重合体を凌駕する吸水性能を付与するための合成条件の検討とその性能評価を目的とした。様々な分子量、置換度を持つCMCを合成し、化学架橋法を行いその吸水量を求めた結果、原料CMCの最適置換度、平均重合度が明らかとなった。さらにpH、様々な塩を含む水溶液に対する吸水力を評価した結果、本CMC系吸水性高分子は酸性条件下、高濃度のイオン存在下においても安定した吸水力を示すことが明らかになった。よってCMC系SAPは土木、農業分野をはじめ既存品が使用困難であった条件下での応用が可能であり、新たな用途展開が期待できる。
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