安全かつ簡便な新規電子顕微鏡用ウイルス染色剤の開発
研究責任者 |
定金 正洋 広島大学, 工学研究院, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 新型インフルエンザなどウイルスが原因となる感染症対策においてウイルスの姿を早急に明らかにすることが必要である。ウイルス観察には染色後に電子顕微鏡を用いる方法が最も一般的である。ただし、既存の染色剤として使われる酢酸ウランは、核兵器への転用が可能なことから取扱いが厳しく制限されており、代替材料の開発が急務となっている。研究責任者は、安全なタングステン化合物を用いて、安全かつ簡便な新規電子顕微鏡用ウイルス染色剤群の開発することを目標にした。研究期間中にこれまでの染色剤を超える能力をもった染色剤を見出した。今後は、様々なウイルスの染色を行い、多様な観察対象に対する優れた事例を数多く示し、できるだけ早く研究現場(研究機関や医薬品メーカー)のニーズを満たす商品の開発につなげたい。
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