LED波長を利用した薬用植物の含有する生薬成分の効率的生産技術の開発
研究責任者 |
高橋 秀行 (財)岩手生物工学研究センター, 細胞工学研究部, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | リンドウの根は、胃痛に効く生薬として古くから用いられている。ここで、リンドウはクローン培養が可能であり、遺伝子的に均一な根を半永久的に採取し続けることが可能である。しかし、培養物の増殖と薬効成分量が課題として残されている。そこで本研究では、発光ダイオード(LED)を使用し、増殖促進と薬効成分の増強を目指した。波長の異なる光をクローン培養物に照射した結果、赤色光で増殖が促進された。さらに、根部において、薬用成分であるゲンチオピクリンとスウェルチアマリンを増加させる波長が明らかとなった。これらの成果から、LEDを光源としたクローン培養が、新たな生薬生産に有効である可能性が示された。
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