個人差に対応したカーボンナノチューブの安全性評価システムの開発
研究責任者 |
齋藤 直人 信州大学, 医学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 我々はiPS細胞応用技術と臨床プロテオミクスデータベースを利用した「個の安全性評価システム」の構築を最終目標として、まずは正常ヒト由来細胞を用いたMWCNTに対するin vitroでの反応性の個体間差をプロテオミクス技術と既存の方法で検出できるかを検討した。その結果、既存の方法でもMWCNTに対する個人差は検出できたが、プロテオミクスによる方法が最も低濃度の段階で個人差を検出できた。今後、個人差由来の反応の時系列データを採取し、その変化パターンと臨床プロテオミクスデータとのマッチングを行って安全性予測モデルを示し、最終的にはiPS細胞を検討暴露臓器細胞に分化誘導してあらゆる化合物に対する個の安全性評価システムを構築したい。
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