高速無線情報通信を支える高温超伝導バンドパスフィルタの開発
研究責任者 |
大嶋 重利 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 超伝導バンドパスフィルタは、ほぼ理想的なバンドパスフィルタ特性を有している。また、次世代の超広帯域通信(UWB通信)にも超伝導バンドパスフィルタが検討されている。しかし、超伝導フィルタを実用化する道は厳しいものがある。それは、超伝導フィルタを冷却した状態でチューニングすることが難しく、そのためにフィルタの歩留まりが悪いからである。我々は、トリミングライブラリ法という新しいチューニング法を提案し、容易に超伝導フィルタをチューニングする手法を開発した。その手法を、実用化超伝導フィルタに応用できるかどうかを検討することが本研究の目的の一つである。また、UWB通信用超伝導バンドパスフィルタを試作しその有効性をアピールすることがもう一つの目的である。2つの目的は我々の今までの研究成果で十分達成できるものであり、達成された技術を企業に移転できるかどうかを検討することが最終ゴールである。
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