セキリュティ分野で必要とされる高耐光性長寿命型ステルスインクの開発
研究責任者 |
中原 佳夫 和歌山大学, システム工学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | シリカナノ粒子表面に発光性のユーロピウム錯体を原子移動ラジカル重合によって化学修飾することで、分光学的にステルス特性を示すナノ粒子分散型の蛍光インクを開発した。作製されたナノ粒子のメチルエチルケトン分散液は可視光下で無色透明であり、UV光源(励起波長:365 nm)による励起で赤色発光(最大蛍光波長:615 nm)を示したことから、分光学的な物性値については目標をほぼ達成できたと言える。作製されたナノ粒子の形状を走査型顕微鏡によって観察したところ、重合反応による粒子の変成および破壊等は観測されず、溶媒分散性についても一ヶ月間は安定して存在することを確認した。今後は、光耐久性の向上が課題としてあげられる。
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