疾患感受性遺伝子のプロテオーム解析による新規バイオマーカー開発と疫学的意義付け
研究責任者 |
田原 康玄 愛媛大学, 大学院医学系研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 高血圧感受性遺伝子(ATP2B1、FGF5、CYP17A1、CSK、CASZ1)から無細胞系でタンパク質を合成し、それを標品として末梢血中の当該タンパク質量を質量分析で定量した。その結果、CASZ1のみが血中に検出された。高血圧/正常血圧者(各50例)を対象に、末梢血中の既知のタンパク質の濃度比を質量分析で網羅的に測定した。高血圧群で有意な量的変化を示すものは同定されなかった。 ヒト生体試料中の感受性遺伝子産物の量的変化を観察する系を確立した。主たる高血圧感受性遺伝子産物は検出されなかったが、確立した測定系は、遺伝子情報を手がかりとしたバイオマーカー開発や発症メカニズムの解明において新たなアプローチとなる。
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