研究責任者 |
戸田 敬 熊本大学, 自然科学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 熊本県阿蘇で大量に産出するリモナイトは脱硫剤として用いられている。本課題では、脱硫に使用後、廃材となった「硫化リモナイト」を用い、排液の処理に用いることを目標とした。今回は手始めに養豚場のし尿排水の脱色をターゲットとした。本法は、硫化リモナイトに過酸化水素が接触するとOHラジカルが発生し、有機物を分解することに基づいているが、従来のフェントン反応と異なり、効率よく継続的にOHラジカルの発生が可能であり、さらに廃材を有効利活用することができるという優位性を有している。本研究においては、バッチ処理と連続カラム流通試験を行い、硫化リモナイトの剤の検討や、過酸化水素濃度の最適化と過酸化水素供給法の簡易化を行った。本流通カラム法により、排水の着色度を1/10以下にして連続して排出することが可能になった。
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