研究責任者 |
荻田 亮 大阪市立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究では新たな作用機序に基づく抗真菌・抗カビ剤の開発をめざし、真菌の液胞を新規ターゲットとする致死作用のメカニズムの解明と、実用化への技術移転の可能性について検証を行った。その結果、1「液胞」という細胞小器官が抗真菌作用の選択的なターゲットになり得ること、2酵母やカビなどに対して一定の致死作用を示したこと、3エルゴステロールの局在が活性発現に必要であること、4ヒトの細胞に対する毒性が僅少であること、を明らかにした。また、相乗的な抗真菌作用を示す数種の新規因子を天然物および既存抗生物質から見いだした。これらの成果は、新たな作用機序に基づく抗真菌剤の実用化おいて有用となる知見を示すものである。
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