研究責任者 |
藤田 憲一 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 薬剤耐性菌の頻出により既知抗菌剤の使用が限定されつつあり、加えて新薬の開発も困難となってきている。従って、薬剤排出ポンプ抑制剤は併用剤として今後盛んに開発されると期待される。薬剤排出ポンプ阻害剤であるアネトール関連の誘導体について微生物に対する相乗的抗菌作用を指標に構造活性相関を行った結果、抗真菌剤フルコナゾールと組み合わせた場合、アネトールよりも有効であるフェニルプロパノイドを見つけ出すことができた。また化学合成も同時行い、アネトールと同等の相乗効果を有する誘導体を見いだすことができた。従って、本研究で目標とした課題は達成されたと結論した。今後は、食品添加物として許可されているアネトールと組み合わせた際に、より効力を発揮する保存料や防腐剤を実際に使用されているものから探し出して、食品添加物や化粧品への実用化の可能性を見いだしていきたい。
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