脂肪分解および脂肪蓄積を1細胞レベル評価できるアッセイ系の開発
研究責任者 |
永山 昌史 北海道大学, 大学院工学研究院, 助教
|
研究期間 (年度) |
2011
|
概要 | 本研究では、脂肪細胞における脂肪分解作用を1細胞レベルで評価できる細胞アッセイ系構築の可能性を見出すことを最終目標とした。まず、初代細胞と比べ安定的な供給が見込まれる株化脂肪前駆細胞(3T3-L1)を用いて、脂肪分解刺激による脂肪滴収縮および付随して起こる脂肪滴生成をタイムラプス顕微鏡観察できる培養・観察系を構築することに成功した。脂肪滴収縮の分子マーカーとして活性型のホルモン感受性リパーゼ、脂肪滴生成の分子マーカーとしてADRPが有効であることを明らかにした。中性脂肪量評価の定量性に課題が残るものの、1細胞レベルの脂肪分解作用を可視化することに成功し、細胞アッセイ系の構築およびハイスループット化への道を拓いた。
|