内皮細胞特異的RhoGEFを標的分子とした次世代血管新生阻害薬の開発
研究責任者 |
植村 明嘉 神戸大学, 医学研究科, 特命助教
|
研究期間 (年度) |
2011
|
概要 | 本研究開発課題では、血管内皮細胞に特異的に発現するVE-RhoGEFの機能を明らかにし、次世代血管新生阻害薬の標的分子となり得る可能性を検証した。培養血管内皮細胞では、VE-RhoGEFはVEGFシグナルの下流で低分子量GTP結合蛋白質Cdc42を活性化するとともにRhoJを不活化し、細胞内アクチン線維の重合を促進することが明らかとなった。さらに、VE-RhoGEFノックアウトマウスでは、網膜新生血管の伸長が遅滞するために、網膜血管の総量が減少することが明らかとなった。これらの成果については特許を出願中であるが、今後さらに、VE-RhoGEFの機能を阻害するリード化合物の探索を進め、次世代血管新生阻害薬の開発につなげる。
|