迅速かつ明瞭多彩な色調変化を示す糖検出チップの応答選択性向上
研究責任者 |
兼清 泰正 北見工業大学, 工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 次世代の糖質インターフェイスとして注目されるボロン酸を用い、従来の酵素法が抱える欠点を克服した新規の糖検出チップ開発を行った。印刷スライドグラス上に、ナノスケールで厚みの制御された複数の糖応答性薄膜を作製し、各々の薄膜表面に種々のアニオン性色素を吸着させることに成功した。これをフルクトース溶液に浸漬すると、糖に応答した薄膜の色調変化が生じたが、色素によって応答特性が大きく異なっていたことから、糖濃度に依存して様々な変色パターンが出現した。以上の手法により、迅速かつ明瞭多彩な色調変化を示す糖検出チップを実現することができた。今後は、グルコースに対する応答感度の向上を図り、簡便な操作により生体サンプル中の糖濃度を正確に測定できる実用的糖検出チップの開発を目指す。
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