病原体を除去する分岐型マンノース結合高機能性綿球の開発
研究責任者 |
松尾 一郎 群馬大学, 大学院工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 分岐構造を有するマンノオリゴ糖(3~5糖)を導入した綿球を作製し、汚水中の大腸菌を、糖鎖認識能を利用して除去するデバイスの開発を目的とした。還元末端部分にアジド基を有するマンノース誘導体を大量に合成、水酸基の反応性の差を利用して、分岐型マンノオリゴ糖3糖~9糖を系統的に合成した。一方、市販の綿球をTEMPOにより酸化、セルロースの6位水酸基をカルボキシル基へと変換した。反応条件をコントロールすることで酸化度の異なる綿球を調製した。カルボキシメチルグルコース誘導体とマンノース誘導体との縮合により、マンノース結合グルコース誘導体の生成を確認、同条件を用いて酸化綿球に対するマンノース誘導体の導入を行なった。X線光電子分光分析により窒素原子が観測されたことより、マンノース誘導体がアミド結合を介して綿球で導入されたことを確認した。
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