混練り技術により接着性を向上させたポリプロピレンフィルムの開発
研究責任者 |
木水 貢 石川県工業試験場, 繊維生活部, 研究主幹
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 近年、航空機や車輌の軽量化で炭素繊維複合材料が検討され、従来の熱硬化性樹脂から加工性やリサイクル性に富んだ熱可塑性樹脂へ転用が進められている。熱可塑性樹脂の中でも、ポリプロピレン(PP)は低コストで機械特性や成形性に優れているため、炭素繊維との複合化が望まれているが、PPは反応しにくく化学的安定性であり接着性が弱いため、衝撃により炭素繊維と剥離しやすいという課題がある。本研究では、炭素繊維との接着性を向上させるため、PPに改質剤等を練り込み、その樹脂から接着性の良いフィルムを開発する。併せて、PPフィルムと炭素繊維からシートを作製し、物性や衝撃性等を評価し、炭素繊維との接着性の向上を図る。
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