海洋天然物をモチーフとした新規メカニズムを有する血管新生阻害剤の創製
研究責任者 |
古徳 直之 大阪大学, 薬学研究科応用医療薬科学専攻, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 以前に見いだした、強力な血管新生阻害活性を有する海洋天然物cortistatin A由来のアナログ化合物について、活性の向上と供給の容易さを指向した更なる構造最適化を検討し、血管内皮細胞に対する選択的増殖抑制活性が大きく向上した、天然物に匹敵するリード化合物の開発に成功するとともに、合成ルートを改善し、グラムスケールで再現性よく供給できる体制を確立した。また、本化合物が、in vivo活性試験において経口投与でも有効であることを見いだし、顕著な血管新生阻害活性および抗腫瘍活性を示すことを明らかにした。化合物の標的タンパク質に関する情報も得られつつあり、これを明確にすることで、更なる開発の進展が期待される。
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