人工塩基対形成を利用した高感度モレキュラービーコンの開発
研究責任者 |
樫田 啓 名古屋大学, 工学研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本申請では、高感度な核酸検出をめざし、1)水溶液中でのS/B比(=標的核酸の有無での蛍光強度の変化)=100 2)検出下限濃度が1 nM を実現するモレキュラービーコンの開発を目指した。蛍光色素と消光色素を複数導入するマルチペア型を用いることによって、世界最高感度(S/B比 = 571)を達成した。更に検出下限濃度を検討したところ、目標以下の200 pMまで検出可能であることが分かった。また、消光色素を複数導入したマルチクエンチャー型についても検討を行った。その結果、消光色素を一分子のみ導入したモレキュラービーコンと比べ、S/B比が二倍以上向上することが明らかとなった。これらのことから、核酸検出の超高感度化という本申請の目標を達成することが出来た。
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