新規がん抑制遺伝子TFLのモノクローナル抗体を用いた悪性リンパ腫の診断と予後予測
研究責任者 |
皆川 健太郎 神戸大学, 総合内科, 医員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 悪性リンパ腫の新しい診断法の確立と予後予測を行うべく、我々が近年同定した悪性リンパ腫関連がん抑制遺伝子TFLの免疫染色を用いて、TFLのリンパ腫での発現強度を検討し、臨床データベースと照合しながら、TFLがリンパ腫における予後予測マーカーとなりうるかの検証を行った。我々は最終的に254例のリンパ腫症例を対象にTFLの免疫染色を行い、TFLの発現強度を検討した。その結果びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫においてTFLの発現欠失が高い結果となった。次に他の組織マーカーとの関連を調べた結果、悪性度の高いリンパ腫にTFLの欠失は相関していた。TFLの発現欠失により悪性リンパ腫の悪性度が高まる可能性があり、TFLの機能解析も含めた今後の展開が注目される。
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