研究責任者 |
椿 一典 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 汎用蛍光色素であるフルオレセインにベンゼン環を1または2ユニット伸長したナフトフルオレセイン類を網羅的に合成し、近赤外蛍光色素としての可能性を探索した。目指すは蛍光量子収率が2%以上、発光波長が750-850nm、ClogPが適切な値にあることの三要件を同時に満たす化合物の創出である。このうち、蛍光量子収率の部分がやや未達となったが、研究を通じて見出した構造活性相関を用いて合理的な変換によって向上が可能と考えられ、目標達成に大きく近づいた。さらに官能基変換性に富む鍵中間体の合成法を確立し(特許準備中)、この鍵中間体を経由した誘導体合成を行い、さまざまな用途に適用可能な機能を持つ化合物を合理的かつ効率的に合成し、企業への技術移転を目指す。
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