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ヒト唾液高プロリン短鎖ペプチドの試験研究:生物活性の安定性評価

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 斎藤 英一  新潟工科大学, 工学部, 教授
研究期間 (年度) 2011
概要1ヒト唾液高プロリン短鎖ペプチドが持つ「菌増殖阻害作用とグラム陰性菌内毒素(LPS)の中和作用」を実用化するために、本課題では「当該ペプチドのう蝕菌(S. mutans)、口内炎菌(C. albicans)および歯周病菌(P. gingivalis)に対する増殖阻害活性」の熱安定性を加速試験(遮光下、40°Cで3ヶ月間保温まで)により評価した。その結果、合成ペプチド1, 2, 3, 4, 6を遮光下、40°Cで3ヶ月保温 (室温25°C保温、35.87ヵ月に相当) しても、大部分のペプチドがおよそ70%以上の菌増殖阻害活性が残存することが判明した。2合成ペプチド6の歯周病菌(A. actinomycetemcomitans Y4)のLPS(リポ多糖)に対する中和活性の熱安定性を加速試験(遮光下、50°Cで30日間保温まで)により評価した。その結果、3日保温 (室温25°C保温、1.71ヵ月に相当)、10日保温(5.7ヵ月に相当)、30日保温 (17.1ヵ月に相当)の試料 (ペプチド6) のLPS中和活性の残存率はそれぞれ 81%, 61%, 0% であった。菌増殖阻害活性やLPS中和活性はペプチドを空気中で加温保存すると低下するが、その原因としてペプチドの空気酸化が考えられる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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