研究責任者 |
小畠 誠也 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究では、温度センサーが光照射によって機能をスタートできる分子の開発を目指して、温度管理機能に必要となる各種物性評価を行った。フォトクロミックジアリールエテンのチオフェン環をチオフェン・ジオキシド環にし、反応点炭素部位にかさ高い置換基を導入することにより、着色体の光安定性と熱退色反応性を兼ね備えた新規分子センサーを設計した。合成した化合物は目的とする物性を示すとともに、熱退色反応が不可逆的に進行することを新たに見出した。反応点炭素部位に結合したアルキル基の違いにより、不可逆的な熱退色反応性が異なることから、複数の温度センサー分子を利用することにより、広い範囲での温度を管理することができると考えられる。
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