ナノ粒子間の蛍光共鳴エネルギー移動を利用した新規バイオプローブの創成
研究責任者 |
橋本 雅彦 同志社大学, 理工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究では、目的の生体成分が存在したときや特定の生化学的事象が誘起されたときにのみシグナルが増幅する特性を具えたナノ粒子-ナノ粒子FRETプローブの創成に取り組んだ。オリゴDNA鎖の両末端に量子ドットと金ナノ粒子をそれぞれ標識することにより、両ナノ粒子間でのエネルギー移動が誘起され、量子ドットの発光を約90%消光させることに成功した。また、本研究において作成したDNA/RNAキメラプローブは、一塩基多型や一塩基変異検出のセンサーとして十分に機能することを確認した。したがって、本キメラプローブの両末端に量子ドットと金ナノ粒子を標識することにより、より高感度かつ汎用性の高いバイオプローブへと発展していくことが期待される。
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