研究責任者 |
一ノ瀬 暢之 京都工芸繊維大学, 大学院工芸科学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 短波長、短パルスの特性を持ち、かつ低価格である窒素レーザーを衝撃波発生源として用い、衝撃波による分子量分析(レーザークロマトグラフィー)装置を構築することを目的として、紫外パルスレーザーの水への集光によるプラズマ・衝撃波発生を種々の条件下で検討した。紫外レーザーでは水などの溶媒のイオン化において近赤外レーザーに比べて有利であり、プラズマ・衝撃波発生においても同様であろうとの予想に反して、プラズマ・衝撃波発生において紫外レーザーの使用は、近赤外レーザー光と同等のレーザー光強度を要した。このことは、プラズマ・衝撃波発生では、媒質の誘電破壊、あるいは媒質のイオン化の初期過程より、放出された電子のレーザー光の電場による加速・カスケードイオン化の後続過程がより重要であることを示した。今後は、再び近赤外レーザーを用いたレーザークロマトグラフィー法の詳細を検討し、さらに発展させて行く。
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