安全性と快適性を兼ね備えた温泉水等の衛生保持技術の開発
研究責任者 |
田栗 利紹 長崎県環境部, 環境保健研究センター, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 安全性と快適性を兼ね備えたお風呂の環境づくりを目指して、温泉利用浴場業界向けの抗菌剤を開発した。最も強く安定的な殺菌力を示したカフェイン銀複合体の耐塩素性を精査した結果、その活性は泉質や塩素の存在に影響されなかった。さらに、その活性中心であるカフェイン銀錯体はレジオネラ菌のみならず営業施設のろ過材から分離されたバイオフィルム形成菌に対しても有効に作用したことに加えて、併用により低濃度塩素の効果を増強することがわかった。造粒試材により、7日間隔で換水したお湯の衛生状態を1ヶ月間以上清潔に保つことができた。本試材にはバイオフィルム形成抑制効果が認められ、入浴施設の衛生管理向上に大きく貢献できる。
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