単一分子配向計測を用いたマイクロマシン動作試験装置の開発
研究責任者 |
吉木 啓介 兵庫県立大学, 大学院工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 目標 偏光モード変換器を用いた立体配向顕微鏡に最高ナノ秒オーダーの時間分解能を付与する。また、そのシステムを用いてMEMSデバイスに散布した単一分子標識の位置、角度の追跡によって、変形解析を行う。目標とする時間分解能は5ns、位置分解能は奥行き方向5μm、面内方向に500nm、角度ブナ機能は奥行き方向に10度、面内方向に0.2度とする。 達成度 時間分解能を向上させた結果、受光光量が減少し、単一分子の観測が困難となった。そのため、凝集体の計測にとどまったため、配向の計測には至らなかった。しかし、時間分解能はMEMSデバイスの動作速度を上回る分解能を示し、実用には十分であった。本計測機の性能をさらに引き出すためには、MEMSデバイスの更なる小型化による高速化が必要となり、将来の微小機械へのポテンシャルも確かめられた。 今後の展開 感度の向上、最適な分子の選定により、単一分子標識の観測を行うことによって、当初の目的であった角度分解計測を実現する。
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