創傷治療への応用を指向したbFGF徐放性キトサン凍結-融解ゲルの開発
研究責任者 |
武井 孝行 九州大学, 大学院工学研究院, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本課題では、既存の創傷被覆材よりも2.0倍以上速く傷を治癒させることができる新たなヒドロゲル創傷被覆材の開発を目的とした。そのために、申請者がこれまでに開発しているキトサン凍結-融解ゲルの水分保持力の改善ならびにbFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)の添加効果を検証した。キトサン誘導体と同様に凍結-融解処理によってゲル化するポリビニルアルコールを従来のキトサンゲルに加えることでゲルの水分保持力を大幅に改善できた。ラットを使用した実験において、このゲルは医療用創傷被覆材よりも2.1倍速く傷を治癒させる効果があることを証明した。つまり、当初の目標をほぼ達成できた。今後は、より大型の動物を用いてゲルの治療効果の検証を行う必要がある。
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