マクロファージ活性化抑制作用を有する新規肝硬変の抑制・治療薬の開発
研究責任者 |
竹村 茂一 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究は、炎症に伴うマクロファージ活性化の抑制を基盤とした、長期投与可能な肝硬変の進展抑制および治療薬の開発を目的とした。申請者らが従来報告した治療薬候補であるS-アリルシステイン(SAC)より安全性・安定性が高く有効な物質として新規物質を合成し、種々のラット肝硬変モデルにおける肝線維化の予防薬・治療薬としてSAC以上の有効性を確認した。さらに本物質による抗線維化作用の主因がマクロファージ活性化の抑制であることを見いだした。肝硬変のみならずマクロファージ活性化に伴う慢性炎症に起因する疾病は多く、本結果を基に他の慢性炎症性疾患における効果を検討するとともに、創薬に向けてさらに検討を進める予定である。
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