中赤外レーザー光源を用いた非侵襲的血糖測定装置の開発
研究責任者 |
佐藤 謙一 千葉大学, 医学部附属病院 検査部, 臨床検査技師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 【目標】中赤外スペクトル分析による非侵襲的血糖値測定では、他の血中成分や皮膚が妨害因子となる。先ずは全血試料を用いて他の血中成分の影響を受けないスペクトル解析法を開発し、その後非侵襲測定への応用を試みた。標準的血糖測定法(酵素法)に対して誤差15%未満、相関係数r=0.95以上を目標とした。 【達成度】全血試料を対象とした、開発した中赤外スペクトル解析法1では、標準法に比して相関係数r=0.95 を超え、誤差15% 未満となる結果を得たが、非侵襲測定への適用では満足できる結果は得られなかった。さらに改良した全血試料を対象とした中赤外スペクトル解析法2では、相関係数r = 0.99、誤差4% 程度となる非常に良好な結果を得た。現在この解析法を非侵襲測定に応用しているところである。 【今後の展開】新たに開発した赤外スペクトル解析法を非侵襲測定に応用し、酵素法に対して誤差15%未満、相関係数r=0.95以上の精度のよい非侵襲的血糖測定法を確立する。無試薬で微量測定可能な多項目血中成分測定装置への応用を検討する。
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