太陽光エネルギーを利用する可視光応答型光触媒による水と窒素からのアンモニア合成
研究責任者 |
堀内 悠 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究は、水分解のための高活性な可視光応答型光触媒の開発と光エネルギーを利用した温和な条件下でのアンモニア合成を目指して実施した。その結果、マグネトロンスパッタリング法を用いて調製した、TiやTaをベースとしNをドープした薄膜光触媒が、可視光域に優れた光吸収特性を有し、太陽光照射下で高い光触媒活性を示すことを見出した。しかし一方で、同光触媒を用いた水分解を通したアンモニア合成に対しては期待していた成果は得られなかったため計画を若干変更し、Ru担持酸化チタン触媒による気相でのアンモニア合成に対する光照射効果を検討した。結果、比較的低温の条件下において、光照射によりアンモニアの生成速度が向上することを初めて見出した。
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