動物細胞における効率的組換え型タンパク質生産のための特異的mRNA輸送体の開発
研究責任者 |
増田 誠司 京都大学, 生命科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 動物細胞での生産性は、大腸菌や酵母などに比べて依然として低く、新たなブレークスルーが産業界から期待されている。提案者は、遺伝子発現を規定する律速段階となっているのは、転写や翻訳段階ではなくmRNAの細胞質への輸送過程であることを見いだした。本提案は、CHO細胞でmRNA輸送を効率化することによりタンパク質生産性を向上させる発現系を構築することにある。mRNA輸送を効率化した結果、一過性の発現系でタンパク質の発現量が2倍以上に増加した。このことより当初の目的を達成できた。今後は、安定発現株を取得する。さらに安定発現株においても、mRNA輸送を効率化したことによりタンパク質の生産性が高く維持されるかについて明らかにしていくことが必要と考えられた。
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