ナノ空孔材料とマイクロ流路を利用する食品関連機能性化学品製造に向けた酵素固定化マイクロリアクターシステムの開発
研究責任者 |
松浦 俊一 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 流通式マイクロリアクター利用による機能性アミノ酸(テアニン)の高効率生産システムの構築を目標とし、まず、酵素の固定場となるメソポーラスシリカ粒子の合成と、遺伝子組換え技術および大腸菌発現系によるテアニン合成酵素(グルタミナーゼ)の大量発現と高純度酵素の精製を試みた。その結果、24 nmの細孔径を有するシリカ微粒子の合成および90%以上の純度の酵素の精製に成功した。次に、マイクロ流路内部に担持したシリカ微粒子に酵素を固定化し、テアニンの連続合成を実施した結果、当リアクターは48時間の連続稼働を実現し、また、マイクロ流路中の酵素反応部のみの局所加熱効果により、極めて高い反応収率を達成することができた。
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