牛乳腺感染症に関わる病原性微生物の高精度迅速検出方法の開発と被害低減への応用
研究責任者 |
樋口 豪紀 酪農学園大学, 獣医学群, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 酪農産業に関わる経済活動を阻害する最も大きな要因は、病原微生物の感染による乳腺感染症(乳房炎)である。本申請課題では、乳房炎原因微生物の効果的検出技術の開発を目的に研究を実施した。具体的な研究課題を【1】多検体処理技術の構築に関する研究、【2】網羅的Multiplex PCR技術を開発の二点に設定した。その結果1正常乳の前処理技術については微生物の検出を可能にし得る技術構築に成功したが、異常乳(乳房炎乳)では夾雑物の影響が大きく充分な成果が得られなかった。2Multiplex PCRについて、野外サンプルでは本研究での標的微生物以外にも多くの菌種が存在することが認められた。以上の結果から、生産現場に対応するためには、異常乳の処理にも耐えうる新たな試薬開発を行い、また対象菌種も広げる必要性が示唆された。
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