炭素繊維強化熱可塑性樹脂シートの高速成形に向けた樹脂含浸特性の向上
研究責任者 |
斉藤 博嗣 金沢工業大学, ものづくり研究所, 講師
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 繊維強化プラスチック(FRP)の成形において、繊維に対する樹脂の浸透性は、重要な材料パラメーターの一つである。しかし、繊維基材の織り形態や表面処理の相違による影響の理論的、体系的な議論が不十分である。提案者は、繊維と樹脂との馴染みやすさであるぬれ性、特に付着エネルギーに着目し、両者の相関性について定量的な評価を行った。その結果、ぬれ性と浸透性との間に明らかな相関性が認められた。他の材料系においても同様の取り組みを行ない、データの信頼性向上を図り、浸透性の再定義を行ないたいと考えている。一方、当初目標であった熱可塑性樹脂の含浸特性に関する定量的な評価には至っていない。定量評価法を含め、熱可塑性樹脂の浸透性に対するぬれ性の影響については、今後の検討課題である。
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