がん遺伝子Ect2を標的にした新世代抗がん剤の探索
研究責任者 |
三木 徹 長岡技術科学大学, 工学部 生物系, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | Ect2とPar6の結合を阻害する化合物の探索により、Ect2の異常により増殖するがん細胞を選択的に死滅させるような薬剤の開発を最終目標とする。Ect2に結合する化合物のスクリーニングにより21のヒット化合物が得られているが、Par6に結合する薬剤はまだ得られていない。がん細胞におけるEct2/Par6の結合様式は複雑で、直接の結合に加えて間接的な結合もある事が判明した。更にEct2のシグナルを解析する系をいくつか確立した。今後これらの系をこれまでに見いだした薬剤のアッセイに用いると共に、更にEct2/Par6の詳しい相互作用の様式を解明することによって確立した系を用いて目的の薬剤を同定する予定である。
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