注意欠陥・多動性障害の病態評価を眼球運動で行う新しい診断法の開発
研究責任者 |
渡邊 雅之 関西医科大学, 医学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究では注意欠陥・多動性障害(Attention Deficit/Hyperactivity Disorder:ADHD)という、多くの学齢期児童(3-7%)に見られる発達障害を誰でも簡単に行える新しい診断法を開発することを目標とした。高速な視線の移動であるサッカード眼球運動をバイオマーカーとして解析し、ADHDのサッカードの特徴を明らかにした。さらに、周辺視野に向かう、振幅の大きなサッカード(マクロサッカード)と同時に、注視領域で生じる振幅の非常に小さなサッカード(マイクロサッカード)の特徴を成人被験者で解析し、そのADHD診断への応用可能性について検討した。マクロサッカード、マイクロサッカードを同時に記録、解析する本研究での手法は、将来的にサッカードに基づくADHDの診断を短時間でより正確に行うことに貢献するはずである。
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