研究責任者 |
杉村 高志 兵庫県立大学, 大学院物質理学研究科, 教授
|
研究期間 (年度) |
2011
|
概要 | 不斉固体触媒は医薬品等の光学活性物質原料合成に優れた特性を示すが、触媒調製に特殊な技術を必要とするため実施例は限られている。申請者はシンコニジンで修飾したパラジウム炭素触媒の保存性と耐久性を高め、2010年3月に試薬メーカーより上市した(2009年シーズ発掘試験研究)。この市販触媒の問題点は、立体選択性が不十分、低温保存で半年しかもたない、適用範囲が限られている、一方の鏡像体しか合成できない、の4点である。これらを解決するため最新の不斉修飾剤の合成の研究成果を応用し、Pdの修飾剤として用いる本計画を立案した。予想される成果は市販触媒の改良だけでなく、学術的に未成熟な修飾触媒に新たな知見を与えると期待される。
|