研究責任者 |
二瓶 賢一 宇都宮大学, 農学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | <目標> チロシナーゼは皮膚の光老化現象の鍵を握る酸化還元酵素である。オゾン層減少などに伴い近未来に起こりうる紫外線過多環境に適応するためには、この酵素に対する安全かつ強力な阻害剤が必須である。申請者はすでにビベンジル型およびアルブチン類似型の阻害剤を開発したが、前者は合成過程、後者は活性の点で不十分である。本申請では、それらの構造修飾、すなわち分子の化学的進化により、さらに有効性を高めた過剰紫外線障害対策分子の開発を目指す。 <達成度>化学的進化および阻害活性評価についてはほぼ達成した。その結果、代表的なチロシナーゼ阻害剤のコウジ酸よりも強力な新規阻害剤を3種開発し、特許出願を行った。 <今後の展開>阻害剤の立体認識性の確認や細胞レベルでの有効性評価を、当研究分野での継続および共同研究による連携にて推進し、本阻害剤の製品化を図る。
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