津波の破壊力を消散させる未来型の防波堤「双胴型防波堤」の提案と逆問題設計システムの開発
研究責任者 |
奥村 弘 富山大学, 総合情報基盤センター, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 昨今、日本では近い将来に発生可能性の大きい南海トラフなどを震源とする巨大津波に対する新しい防災技術の開発が切望されている。本研究では、波を「堰き止める」のではなく、波の性質を逆利用することで、波を受け流しながら「反射」させるという新しい発想から津波の波高とエネルギーを大幅に弱めることのできる新型防波堤の研究開発に成功した。本研究で開発した双胴型の新型防波堤は、波のエネルギーフラックスの集中によって引き起こされる特有の反射メカニズム(広義の意味での干渉)を発見応用し、双胴型の基礎ユニットを効果的に複合配置することで、津波の透過波高を10%程度まで減衰させることを数値シミュレーションと水槽模型実験により検証した。
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